オタクがラジオ番組を作ったよ「プリ村ラジオ」
12月3日22時
初めてのラジオ番組をツイキャスにて配信しました。
その名も「プリ村ラジオ」
ご視聴いただきありがとうございました。
今回はこのラジオ番組を企画した経緯からその作り方まで、このブログにまとめていきたいと思います。
よろしければご覧ください。
1「なぜラジオ番組を作ろうと思ったのか、そのはじまりについて」
すべてはここからはじまった。
しょうもないこと話しますね。スペースとかでプリ村ラジオあったら面白いと思ってラジオ台本のテンプレみてた。「この番組はシオノジャンクの提供でお送りします」って言いたいじゃん。これは妄想です。
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月1日
なんの気無しに呟いたこのツイート。
実はこの前日、全然寝られなくて頭がどうかしていたんです。
「呟いたら楽しくなっちゃったな。ほんとにやりたいな。ちょっとやってみるか」
そしてこの10分後。私はグーグルに「ラジオ台本 書き方」と打ち込んでテンプレを読み漁っていました。
そうなんです。ラジオ番組のCMで「SIONO JUNK 提供」とかあったらかっこいいじゃーん!というだけでラジオ番組を作ろうと思ったのです!!
CM入れるためにはラジオ番組がないといけない。でもそんな番組はない。「なければつくればいいじゃない」オタクの合言葉ですね。はい。作ろうと決めました。
『アホな企画にご協力ください』プリ村ラジオの台本書いています。そこで使うお便りの募集をします。タイトルは「第32話にこんな話がきたら爆発する」。一言でも、物語でも構いません。匿名OKです。リプでもDMでもマシュマロでもOK!つづきます。(なおラジオが実現するかは未定です)
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月1日
思いつきから約1時間後。お便り募集のツイートをする。
なにやってるんだこいつ…。人を巻き込んでやがる。
プリ村の方々、みなさん大変優しいのですぐに(面白がって)拡散してくれました。
どうもありがとうございます。
すぐにお便りも集まり、「人を巻き込んだ以上、形にしてお見せしなきゃいかんな」と使命感も出てきました。
この時点では、「ラジオ番組風の台本を作る」だけが明確なゴールでした。
「本当にラジオのように音声配信する」のは出来たら最高だけど、まあそこまでは実際のところ無理なんじゃないかな〜とほんのり思っていました。
しかしプリ村の方々が「ツイキャスはどう?」とかあれこれ教えてくださり、ちょっとずつ調べてみたところ「もしかしたらできるかも?」という気持ちになり、ゴールを「ラジオ風に音声配信する」と変更したのでした。
アホなつぶやきからわずか数時間でここまできた。
うーん。狂気ってすごいですね。
ここで「1、なぜラジオ番組を作ろうと思ったのか、そのはじまりについて」終わりです。
2「簡単な作り方と手順」
これはラジオのこともツイキャスのこともなーんにもわかっていない超ど素人が踏んだ手順です。できる人が見たら発狂するかも。
ただ、こんなやり方でもそれっぽくできるんだ〜と思っていただけたら嬉しいので書いちゃいます。
1、ラジオ番組を作るぞ!と宣言して後戻りできなくする
2、ラジオ台本のテンプレを見ながら、どういう番組構成にしたいか決める
3、お便りの募集をする
4、構成案とお便りをもとに台本を書く
5、ツイキャスなど配信したい場所の登録を済ませる
6、フリー素材BGMなど使って、BGMを決める
7、使いやすいように音楽を編集する
8、作った音楽に合わせて台本を読んでみる、そして調整する
9、テスト配信する、改善をする
10、本番の配信をする
わあ簡単!台本と音楽さえ用意すればなんとかなるね!
これにて2の「簡単な作り方と手順」の終了です。
簡単っていったからね。これで終わりですよ。
3「それぞれの詳細」
このコーナーは長いです。
1、宣言して後戻りできなくする
これは個人の性格に合わせて行ってください。
自分を追い詰めちゃう人には向いてない。私は応援されると嬉しくなって頑張れるから宣言します。あと早い段階で「**日にやります!」と宣言しておくと、「この日までにやれる分だけにしよう」とある意味あきらめがつくのでいいかもしれない。これも性格による。
2、番組構成を決める。
これはとても楽しい。
今回の構成はこんな感じで組みました。
構成見本(30分枠)
・オープニング5分(+CM)
・おたよりコーナー10分
・曲紹介コーナー5分
・エンディング5分
ネット上にはたくさんのラジオ台本のテンプレがあります。「つかっていいよ〜」というのをありがたく使わせてもらいましょう。
私はいくつかのテンプレを見ながら「おたより紹介と曲紹介にしよう(あと絶対CM入れる)」と決めました。
この2つが入ってるとラジオっぽいかなと思います。といっても私はラジオあんまり聞かないのでイメージで話しています。
そう、この番組はラジオをほとんど聞かない人間が作ったのだ。勢い怖いな〜。
これはびっくりポイントなんですが、ラジオ台本書くの初めて、ツイキャスとか配信するの初めて、という超ど素人がラジオ(風朗読劇)を作っています。昨日の昼思いついてなんと明日の夜公開予定です。今日の夜に改めて日時報告します。録音するので後からでもみられます。
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月2日
やべー奴じゃん。びっくりポイントとか呑気なこと言ってるけど大丈夫か?いや大丈夫な人間は思い立ってラジオ番組を作ったりしない。
3と4。お便りを募集してそれをもとに台本を書く。
2で考えた構成案にそって書いていけば大丈夫。テンプレも参考にする。
自分で読む台本なので、自分が読みやすいものを作りましょう。
演劇の台本でいうところの「当て書き」みたいなもんですね。
口調や言葉のチョイス、普段から自分が使うものが読みやすいです。
小説とかと違って、声に出して読む文章だからそこだけ意識する。難しい言葉や聞き取りにくい言葉って意外とある。
「そんなこと言われてもわからない!」という方は、出来上がった文章を自分で読んでみよう。それが一番わかります。
私は「原作者様とは一切関係ありません」という文章を読んでみて「原作者様」という言葉がめちゃくちゃ言いにくいことがわかった。そして消し去りました。
ラジオ、基本的には耳だけで聴くものだから「聞き取れた言葉が全て」なんだよね。
どんなにいい台本つくっても、リスナーさんに聞き取って理解してもらえないと意味がない。
あれ、何この人。急に偉そうなこと言ってるけど。はい、この辺にしておこうね。
5、配信する場所を決める。
これはねー、もっと早くてもいいかも。
というのも、どこでどうやって配信するかによって台本の長さが変わってくるから。
BGMの流し方も違うし。やりたいことできるかどうかって大事。
今回利用したのはツイキャスですが他に音声配信ってなにがあるかな?
私が思い付いたのは「Twitterのスペース機能」や、「もくり」です。
自分が使い慣れている配信場所があればそこが一番いいと思う。
私は自分が配信することはもちろん、人の配信をみたことが無いものだから決め手がなくて困ってしまった。しかし「ツイキャスがいいんじゃない」とオススメしてもらったのでツイキャスにしました。
リスナーを誰と想定しているかも、配信場所を決めるきっかけになりますね。
専用アプリが必要だと、面倒だなという人が出てくるので聴いてもらいにくいかも。
アーカイブ(録画)対応しているかも決め手になるかもしれませんね。
「たくさんの人に聞いてもらいたい!」なら、アーカイブは欲しい。
だってみんながそんな都合よく時間合うわけじゃないから。
まとめると。
「アーカイブ(録画)対応か、アプリが必要か、自分がやりたいことができるか」
こんな感じです。
6と7 音楽を決めて使いやすいように編集する。
どんな雰囲気のラジオ番組にしたいかイメージして音楽を選んでいきます。
BGMは邪魔にならないもの。あまりアップテンポの曲だとつられて早口になりがちとかあるけど、まあ趣味でじゃんじゃか選びましょう。だってあなたの番組だから。
そしてどうやって流すのかも決める。
私はスマホでツイキャス配信、その横でパソコンで音楽を流す、というやり方にしました。
スマホのマイクで人間の声も音楽も拾うってことね。
ツイキャスにはBGM流す機能もあったけど、コーナーに合わせて曲を切り替えていく、ということをしたかったのでこの手法です。
こんな感じ。
使用する音楽は「フリーBGM ラジオ」で検索すると色々出ます。
そして今回は「フリーBGM・音楽素材 MusMus」
https://musmus.main.jp こちらでお借りしました。
好きだからといって、権利関係が怪しいものに手を出さないようにね。
申請が必要な場合は忘れずに。どこでだれがみているかわからないぞ。
音楽を編集するために私が使ったのは「Qlab」というアプリです(Mac用)
演劇の音響さんがよく使うアプリですね。
ダウンロードしたBGMをQlabに突っ込んで、並び替えたりループさせたりと良い感じにします。
作業画面。
こうやって音楽を並べると、スペースキーを押すと次の曲に行ってくれる。
ひとりで喋って音響もやるとなると、音楽を流す作業は簡単な方が絶対にいいです。
なぜここをこんなにふんわり書くかというと、私はこの音楽編集作業を人に委託したからです!ありがとう!!元舞台音響さん!!
使用する音楽を決めてどうやって流したいかの要望を伝えたら良い感じに編集してくれた。
「無理だな」と思ったら早めに人を頼ろう。何も全部自分でやる必要はない(何を偉そうに)
進捗 横で聞いてた我が家の音響さんが「合わない」と率直なご意見くれました。私もそんな気がしてた。夜のラジオなのでしっとり系がいいかと思ったけどテーマ的にもう少し明るい方がいいそうな。なるほどね。
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月2日
人が関わってくるとこういうことも言ってくれるので助かる。
音楽決めるの、なかなかに難しかったです。私はこの作業が一番大変だと感じました。
何曲も聞いてるとわけわからなくなるんだよね。そして「これ好きだ!」と思って選んだやつが実際に合わせて読んでみると全然雰囲気に合わなかったり。
何事もほどほどにするのが大切です。
8、作った音楽に合わせて台本を読んでみる、そして調整する
9、テスト配信
さあ!台本と音楽が用意できたら読んでいきましょう!
・台本の長さは適当か
・音楽は番組の雰囲気とあっているか
・音や声の大きさは適当か
・そもそもちゃんと配信できるか
こればっかりは実際にやってみないとわからないことばかりです。
何度も読んで修正と調整をしましょう。
ツイキャス使用の私は、パスワード設定して配信→録画→自分で聴いてみる。
こうやってテスト配信をしました。
声の抑揚や読むスピード、音楽を入れるタイミングなど繰り返すうちに上手になっていくと思います。難しいと思ったら台本を修正しても良い。
読むときのコツですが、「頭の中に理想のラジオパーソナリティを用意してそれになりきる」わたしはこれでなんとかしました。元演劇部のスキルがここで役立つとは。わからんものだね。
最初の方にも書きましたが、ラジオは「聞き取れた言葉がすべて」だと私は思っています。だから聞き取りやすさを第一に考えて読むようにしました。
BGMもね、いざ録画したものを聴いてみると「あわない、うるさい」など気づくかもしれません。
とにかく録画したものを最初から最後まできちんと聞こう。台本を見ないでリスナーになった気持ちで聞いた方が違和感に気づきやすいよ。
そうそう。盲点だったのが、「音楽が流れている横で喋るの難しい」ということ。
これはその人の特性にもよります。私は音楽や人の声が聞こえる場所で作業をするのが苦手なので困った。配信の時はゆるめに耳栓して音楽があまり聞こえないように工夫しました。
自画自賛ですがめちゃくちゃ面白いです。
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月2日
初めてテスト配信したあとのツイート。ちなみにこのあと台本をめちゃくちゃ書き直した。
配信当日の朝に台本刷り上がって、その後も読みにくいところ修正したりして本当に完成・ゲネプロ(通し稽古)終了したの配信1時間前とかそんなの。
やばいな。これも一人でやってるから許されること。こんなギリギリの人と共演したくないわ…。
10、本番の配信をする
ようやくここまできた!ながかった!あとは配信するだけ!
ツイキャスの場合、アカウントをツイッターと連携しておけば配信開始をツイート告知できます。パスワード設定している場合はそれも載せよう。
同居人がいる方は、「ラジオ配信するから部屋に入らないようによろしく!」と伝えるのを忘れずに。不意に入ってしまったのは仕方ないができるだけ事故は避けたい。
配信開始してすぐに「こんにちは!」と始まるよりも、
配信開始→BGMだけの待機時間(ここでリスナーさん入ってくれたらマイクとBGMの確認をいっしょにしてもらう)→時間になったら「こんにちは!」
とはじめるのがいいんじゃないかなと思って、そういう仕組みにしました。
はじまってしまったらもう戻れない。最後までやりきるのだ!!
話していると楽しくなってきて独りよがりになりがちですが、ラジオはリスナーさんがいて初めて成り立つもの。話す内容はあくまでも台本通りに。(ってラジオ配信してる人がnoteに書いているのを見た)
配信を楽しみながらも心は冷静に、を心がけていました。まあ笑っちゃうんだけど。
終わったら配信終了を押すのも忘れずに!!
4「実際に配信してみた感想」
ラジオ企画、終わりました!!!きいてくださったみなさん、ありがとうございました!!!!!
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月3日
めーっちゃ楽しかったです!!
優しいリスナーさんたちのおかげで、最後までやり遂げることができました。
配信中もツイキャスコメント欄で応援してくださり、本当に励みになりました。
台本読むのに一生懸命ですぐに反応できなくて申し訳なかったです。本当にありがとうございました。
終わった後にTwitterで感想を呟いてくれた方もたくさんいて、とっても嬉しかったです。無事に終わることができてよかったです。
5「反省と次回のアイデアなど」
反省点
・後半のBGMが小さかった
・シアターパーティ機能を使うところまでいかなかった
・子供の声が入ってしまった(not心霊現象)
・ツイキャスの細かい設定など手が回らなかった
ぱっと思いつくのはこの辺りです。
BGMに関しては練習不足でしたね。台本に音量を上げる場所を書き込んだり、そもそも組む段階から「この音源は他のに比べて音が小さい」とかわかっているはずなので大きめに設定しておけばよかった。
シアターパーティは番組の途中でやればよかったけど、ミスって切れてしまうのが怖くて出来なかった。せっかく公式のがYouTubeにあったから使いたかったのに!
最後に入れられたらよかったんですけどね。これ以上長くなると、泣き叫ぶ子供の声がさらに入ってしまいそうで時間ぴったりで終えてしまった。こちら都合で申し訳なかったです。
ツイキャスの細かい設定は、サムネイルとかバナーとかそういうのです。理解が追いつかず断念した。諦めも肝心だ!
次回のアイデア、今回できなかったネタ
・CMの時に声を変更する
・タイトルコールなどでエコー機能を使う
・配信中のトラブル演出(評議会による規制が入り機械音声で「BCWY…」と聞こえる)
・CMアイデア(監視猫ネットワークなど架空の会社の協賛など)
・ラジオ大喜利
・曲紹介コーナーの強化(イメージソングなど)
・実際にプリンタニアの世界で流れている設定のラジオ番組
台本を作っている途中から配信後まで、「あれもやりたい!これも!」と浮かんできて押さえつけるのが大変でした。夢はひろがる〜。
第二弾を作るのかは決めていませんが、もしできたら盛り込んでいきたいです。
ラジオ企画、一人じゃ最後まで作りきれなかったと思います。
「やりたい!」といってから約3日?で配信までいけたのも、ノリがいい皆さんや音楽編集作業を手伝ってくれた人のおかげです。
本当にありがとうございました。
製作中から配信終了後まで、ずーっと楽しかったです!
久しぶりに全力を出したので今はもう燃えカスです。
ラジオ、つくるのも聴くのもとっても楽しいのでもし興味がある方は作ってみてくださいね。
何かお手伝いできることがあれば、喜んでやりますのでいつでもお声がけください。
ただし3日で作ろうとは思わない方がいいです。もう少し余裕を持とう…。
ずいぶん長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!
「プリ村ラジオ」、アーカイブ視聴可能です。台本もプライベッターにて公開しております。もしよろしければそちらもご覧ください。
以上。トモヨでした〜。
プリ村ラジオ 録画配信 https://t.co/SM5bi7JfaY
— トモヨ/わきあがる気持ち (@fdmoti_ta) 2021年12月3日
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