わきあがる気持ち置き場

雑多ブログ。日記や商品レビューなど。

3月6日 気温差

あったかかったり、寒かったり、三月は気温差が激しいですね。
それでも日差しだけは確実に春のもので、寒くても黒のダウンコートはもうやめようと思うのでした。
明るい色のあったかいコートを買っておいてよかった。

読み終えた本
吉本ばななさん「ごはんのことばかり 100話とちょっと」
最高の本屋さんで見つけたこの本。
大好きな作家さんと、大好きなジャンルという、最高の組み合わせです。嫌いなわけがない。
ちょうど「隙間時間にさらっと読める暗くない短編集が欲しい」と思っていたので、まさに運命のような出会いでした。
気取らない文体で書かれた短いエッセイは、ひとつが5分もかからずとも読めるので、毎日少しずつ楽しむことができました。
シンプルで透明感があって、力強い。そんな吉本ばななさんの文章が大好きです。
食にまつわるエッセイということで、題材は身近なものばかりなのですが、内容はとても深くて、心の奥底までじわぁっと染み込むものばかりでした。薬膳スープのような感じ。
「このことは、わたしも考えていたし、同じように思っていた。でも私はそれを言語化できなくて、もやもやした気持ちを抱えたままだった。エッセイのなかで、それをわかりやすく、嘘のない言葉で表現してくれて、あぁ私が感じていたことは言葉にしたらこういうことだったんだ」
全体を通した感想はこんな感じです。ずいぶん抽象的だなぁ。
特別なことを書いているわけではないのに、なぜかしみて、しみて、心の中に「正解」がふわーっと広がって、正しい色に染めてもらった感じがします。何度も目頭が熱くなりました。
気に入った文章がいくつも見つかったので、忘れないように手帳に書き留めたいです。
手に取りやすいところに置いて、ふと思い立った時に、何度も読み返せるようにしたいと思いました。

それにしても、出てくる食べ物がどれも本当に美味しそうでした。
最近ちゃんとしたもの食べてない気がするなぁ。
元気がなくて、食べたくなくて、だから作るものも適当で、そんなものを食べているからやっぱり元気は出なくて。そんな悪循環です。
高級なものが食べたいわけじゃなくて、滋味深い、あったかいものを食べたいな。
カウンセラーの人にも言われたけど、休息が必要そうです。